はじめに
育児に関する制度には「育児休暇(育休)」と「育児看護休暇」がありますが、両者の違いを正しく理解していますか?
「育児休暇(育休)」は長期間の休業を指し、一方で「育児看護休暇」は短期間で取得できる制度です。
本記事では、 「育児看護休暇」と「育児休暇(育休)」の違い、取得条件、メリット・デメリット を分かりやすく解説します。
この記事のポイント
育児看護休暇とは?
育児看護休暇 とは、小学校就学前の子どもがいる労働者が、子どもの病気やケガの看護、予防接種、健康診断の付き添いのために取得できる 年10日までの有給または無給の休暇 です。
ポイント
✅ 対象者:小学校3年生修了までの子どもを養育する労働者
✅ 取得可能日数:年間10日
✅ 取得単位:1日または半日単位(企業によっては時間単位も可)
✅ 給料の支払い:企業の就業規則による(無給のケースが多い)
✅ 申請方法:事前申請が必要(緊急時はできるだけ早く報告)
育児と仕事を両立するための大切な制度で、短期間の休暇を取りながら業務を調整できるのが特徴です。
育児休暇(育休)とは?
育児休暇(育休) とは、 子どもが1歳(最長2歳)になるまで取得できる長期間の休業制度 です。
ポイント
✅ 対象者:1歳未満の子どもを養育する労働者
✅ 取得期間:原則1歳まで(保育園に入れないなどの理由で最長2歳まで延長可)
✅ 取得単位:連続した期間
✅ 給料の支払い:雇用保険から 育児休業給付金 が支給される
✅ 申請方法:出産予定日の前後で事前申請が必要
育児休暇は 長期間の休業 となるため、職場復帰に向けた準備や給付金の手続きを把握しておくことが重要です。
「育児看護休暇」と「育児休暇(育休)」の違い
育児看護休暇 | 育児休暇(育休) | |
---|---|---|
目的 | 子どもの病気や予防接種の付き添い | 出産後の育児のための長期休業 |
対象者 | 小学校就学前の子を持つ労働者 | 1歳未満の子を持つ労働者 |
取得期間 | 年5日(2人以上で10日) | 1歳まで(最長2歳) |
取得単位 | 1日・半日単位(時間単位可の場合も) | 連続した期間 |
給料の支払い | 会社の規定による(無給が多い) | 雇用保険の育児休業給付金あり |
育児看護休暇を活用するメリット・デメリット
メリット
✅ 短期間で取得しやすい → 仕事の調整がしやすい
✅ 病気や予防接種などの付き添いができる → 子どもの健康管理に役立つ
✅ 企業側の負担が比較的少ない → 導入しやすく取得のハードルが低い
デメリット
⚠ 無給のケースが多い → 収入面の負担がある
⚠ 年間の上限日数が決まっている → 頻繁な取得は難しい
⚠ 取得しづらい職場もある → 会社の雰囲気次第で取りにくいケースも
まとめ
✔ 育児看護休暇は、子どもの病気や予防接種の付き添いのために短期間取得できる休暇
✔ 育児休暇(育休)は、出産後の長期的な育児のために取得する休業制度
✔ 育児看護休暇は短期間・無給が多いが、仕事との両立には便利
✔ 企業の制度を確認し、計画的に活用することが重要
育児と仕事の両立をスムーズにするために、 育児看護休暇と育児休暇を上手に活用 しましょう!
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