この記事のポイント
- 無理に父親になろうとせず、時間をかけて信頼関係を築くことが大切
- 子どもが母親を頼るのは自然なことと理解する
- 自分の「父親像」が子ども目線であるかを常に意識する
- 焦らず、子どものペースに合わせて関係を深めていく
はじめに
子連れ再婚をすると、「父親として頑張らなきゃ」と思うのは当然のこと。しかし、その意気込みが空回りしてしまうこともあります。私自身、機嫌の良いときは息子が寄ってきてくれるのに、グズったりするとお母さん一択。そんな姿を見て、しんどそうな妻を手助けしたい気持ちと、「何でもっと頼ってくれないんだ」という苛立ちが混ざり合い、悩んだことがありました。
しかし、考えてみれば、子どもにとっても、母親にとっても、それが自然な反応だったのです。
子どもと母親の関係性を理解する
子どもは、母親と二人で生活してきた期間があるため、困ったときや甘えたいときには、当然のように母親に行きます。それは単に「あなたが父親として認められていない」わけではなく、これまで築かれた信頼関係の延長なのです。
一方、母親としても「子どものことで迷惑をかけたくない」と考えがちです。特に再婚直後は、「新しい夫に無理をさせたくない」「子どもとの関係が悪化しないように気を使う」といった気持ちを抱えていることもあります。

この辺りを理解できず、付き合っていた頃の妻を泣かせてしまったこともありました。
今思えば、無意識のうちに見返りを求めていたんだろうと、深く反省しています。
急がず、ゆっくり信頼関係を築く
「父親らしくしなければ」と焦る必要はありません。むしろ、急いで“父親像”に近づこうとするほど、子どもとの距離ができてしまうこともあります。
- 子どもが甘えたくなるまで待つ
- 無理に叱らず、まずは「味方」であることを伝える
- 遊びや日常の会話を通じて自然に関係を深める
大切なのは、「父親」としての役割を無理に押し付けず、子どもが自分の存在を受け入れてくれるタイミングを待つことです。

養子縁組に関しての記事では「急がない」「焦らない」というワードを多用していますが、ステップファミリーのベースとしてとても大事なマインドだと思っています。
「父親像」は子ども目線か?
また、自分が目指す「父親像」が、果たして子どもにとって理想の父親か?を常に考えることも重要です。
- 自分の理想の父親像を押し付けていないか?
- 子どもが安心して頼れる存在になれているか?
- 夫婦間で「子どもとの関わり方」について話し合えているか?
父親とは、血のつながりではなく、一緒に過ごした時間や信頼関係の積み重ねで築かれるもの。無理に形を作るのではなく、ゆっくりと“なっていく”ことが大切なのです。

毎日の仕事や育児で大変だと思いますが、たまにはじっくり考えてみることも大事ですね。
まとめ
子連れ再婚において、「父親にならなければ」と焦る必要はありません。子どもが母親に頼るのは自然なことであり、無理に関係を築こうとするよりも、時間をかけて信頼を深めていくことが重要です。
また、自分の「父親像」が子どもの目線で築かれているかを常に自問し、子どもが安心して頼れる存在になれるよう意識することが大切です。焦らず、じっくりと関係を築いていきましょう。
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